ママになっても、時短勤務でも、キャリアアップはできる。欲張りなんかじゃない、私の仕事論。
ママになっても、時短勤務でも、キャリアアップはできる。欲張りなんかじゃない、私の仕事論。
フジタさん(37歳)
大学卒業後、不動産会社へ入社。退社後は、短期の採用アシスタントとして複数社経験。結婚・出産を経て、現在は、株式会社ビッグビートにて、1日5時間、週3日勤務の人事として採用業務を担当。
終電帰りや掛け持ちの仕事、もともと忙しいことが好きだった。
–これまで複数社で働かれていたフジタさんですが、どのような働き方をしていたのですか?
大学卒業後は、不動産会社に営業事務として就職しました。かなりのハードワークで、終電やタクシーで帰る、なんてことも当たり前でした。
その会社で7年弱勤めた後、たくさんの人と関わる仕事がしたくて、新卒採用のアシスタント業務とセミナーの受付業務など、いくつか派遣のお仕事を掛け持ちして働いていました。
–終電帰りに掛け持ち…!かなり仕事に比重が偏りのある生活ですが、ツラくはなかったですか?
いえ、気持ち的には楽しい方が上回っていました。これを言うと、よく変人扱いされちゃうんですけど、忙しい方が好きな性格なんですよね(笑)
学生時代も、某ハンバーガーチェーンでアルバイトをしていて、マネージャーという立場で20人くらいのスタッフの管理をしていました。サークルも3つ掛け持ちしていたりと毎日バタバタしていたのですが、忙しい方が私には合っていて楽しかったです。
32歳で結婚・出産。子どものために週3日勤務の条件はブレない。
–そんな生活スタイルから一転、今のような時短勤務を意識し始めたきっかけは何でしょうか?
32歳の時に、結婚をして子どもが産まれたことが、私にとって大きな転機になりました。
娘を保育園に預けるタイミングで、長期で働ける仕事を探していました。でも、私が働くとなると、この子にもガマンさせる部分がたくさん出てくるんだろうなと思って、フルタイムでは働きたくなかったんです。
それまでは割と自分中心の生活をしていましたが、結婚・出産を経て、価値観が変化したように思います。今となっては、子どもとの時間を大事にできる週3日勤務は、仕事を探す上でハズせない条件のひとつになっています。
週3日の時短勤務でも、キャリアアップできることが分かった。
–実際、時短でお仕事をされていて良かったところはありますか?
正直、時短勤務だと大きな仕事は任せてもらえないと思っていたんです。でも、実際に働いてみたら、週5日フルタイムで働いていた頃よりも、ずっと業務の幅が広がっていることに気付きました。
もちろん、今までの経験もあると思うのですが、入社してすぐは採用アシスタントとして学生との面談調整から始まりました。現在ではインターン、採用活動、入社後の研修・フォローまで一連の流れの業務を任せてもらえています。
「時短だからって気後れする必要はないんだ、ちゃんとキャリアを積めるんだ」ということが分かり、安心しました。
–短い時間で幅広い業務を行うにあたって、何か工夫されていることはありますか?
意識しているのは、コミュニケーションをマメに取ることと、人に頼ることです。
責任感が強いので、初めのうちは自分でなんとかしなきゃって全部抱え込んでいたのですが、当然なんですけど1人じゃ仕事はできなくて…。人に頼るということを学んでからは、気持ちがずいぶん楽になりました。
それに今の会社は、他の部署の方も週3日の時短で働いていますし、お子さんがいるパートの方も多いので、相談しやすくて助かっています。
家庭も仕事もどちらも自分の時間。だから、両方諦めない。
–今の働き方になってから、生活が変わったなと感じるところはありますか?
夫がお風呂の準備やお皿洗いをやってくれるようになりました!「どんどん外に出た方がいい」と彼が背中を押してくれたこともあって、バリバリ働けています。
たまにお願いをする娘の送り迎えも、子どもと触れ合う時間が少ない夫にとっては、楽しみのひとつになっているみたいです。夫の支えがあるから、仕事と家庭の両立ができているんだなと実感しています。
–今後の目標などはありますか?
人事として社員のハッピーを実現したいです。自分が採用から携わって入社した新卒の子たちは、特に思い入れがあって、2年目の子なんていつの間にかすごくしっかりしちゃってビックリしています。
入ったばかりの社員って困ったことがあっても誰に聞いたらいいか分からないじゃないですか。そんな子たちの受け皿になれたらいいなと。そして、ゆくゆくは採用まわりを1人でできるようになりたいです。
私にとって家庭も仕事も、どちらも自分の時間なんです。欲張りって言われるかもしれないですけど、今の働き方をずっと続けられたらいいなと思っています。